[シンガポール 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物相場は、中国の国内総生産(GDP)統計発表を控えて小幅高。統計では中国経済の回復が示されるとみられている。

ただ、新型コロナウイルスの再流行に伴う消費の低迷や、原油供給の拡大に対する懸念は根強い。

0018GMT(日本時間午前9時18分)現在、北海ブレント原油先物12月限は0.04ドル高の1バレル=42.97ドル。

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物11月限は0.02ドル高の40.90ドル。11月限は20日に期日を迎える。

中国は0200GMT(日本時間午前11時)に第3・四半期のGDP統計を発表する。市場予想は前年比5.2%増。

ただ、第4・四半期の中国の原油輸入は、高水準の在庫と独立系製油業者に対する輸入割り当ての制限を背景に、低迷するとみられている。

ロイターが入手した文書によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は、新型コロナウイルス感染拡大第2波の長期化にとリビアの増産を受け、最悪のシナリオで来年の原油市場が供給過多に陥ると懸念している。

OPECプラスは、来年から協調減産を日量200万バレル縮小する計画だが、供給過剰となれば計画に影響が出る可能性もある。

米民主党のペロシ下院議長は18日、新型コロナウイルスを巡る追加経済対策についてトランプ政権と意見の相違がなおあるが、11月3日の大統領選までの成立を楽観していると述べた。