「博士学生はプロの研究者」という認識を定着させるべき理由
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注目のコメント
博士課程学生への経済的支援、地位の向上については概ね賛成します。「就職したほうが早く稼げて惨めな思いをしないから」という理由だけで進学を諦めてほしくないという思いもあります。これまでそうやって修士だけとって卒業していった優秀な学生が何人いたことか。ただ、誤解のないようにコメントしておきますが、自分のラボでは支援が受けられない学生にはこちらの自助努力でどうにかしています。それでもなお、という話です。
ただ、筆頭著者の数に対する議論はあまり適切ではないです。それをいい始めると対して挑戦的でない課題でもとにかく筆頭著者として論文を出したほうが評価が高いという変な最適化が起こります。実際、学振などの評価でも超絶優秀でものすごく困難な問題に立ち向かって研究をしている学生よりも違う方法で高い評価を得ることはできてしまいます。もちろん、それが過度な最適化ではなく「ルールが明確なのだからそれに自分を合わせて戦略をたてるべき」というご意見があることも承知しています。悩ましい問題です。あら、論文筆頭者の割合で、力を推し量ろうとしてるのかね。だいたいの大学の過程で修了要件に含まれてますし、日本のごく一部ではボスの補助あり、最低限度のレベルのジャーナルで逃げていくこともありそうです。そもそもテーマ(課題)設定のチャレンジングさに大きく依存しますし。