2020/10/19

【グラフ解説】フードデリバリーの「赤字競争」がはじまった

NewsPicks 副編集長
コロナをきっかけに急成長する国内のフードデリバリー業界で、シェア獲得競争が激化している。
ライドシェア大手の米ウーバーテクノロジーズが手がける「Uber Eats」や、LINEが買収した出前館だけでなく、「メニュー」や「チョンピー」など日本のスタートアップも台頭。さらに、外資系企業が次々と日本市場に参入している。
日本の外食産業は、年間25兆円(日本フードサービス協会調べ)という巨大マーケットでありながら、Eコマース化がほとんど進んでいない。
この〝有望市場〟を前に、ユーザーがスマホ一つでできたての料理を注文できる仕組みを提供するフードデリバリー企業は、赤字先行で積極的な投資を行い、売り上げを伸ばそうとしている。
先週木曜日(10月15日)、日本のフードデリバリー業界を20年以上、開拓してきた出前館が、通期決算を発表した。
そして、くしくも翌10月16日には、フィンランド発のフードデリバリースタートアップ「Wolt(ウォルト)」が、東京でのサービスを10月22日から開始すると発表した。
ウォルトは、日本市場を開拓するために「100億円の初期投資を行う」(ミキ・クウシCEO)とぶち上げた。
出前館の決算、そして外国のフードデリバリー企業の戦略も分析しながら、今国内で最も熱い業界の一つ、フードデリバリー業界の最新事情をアップデートしていく。
INDEX

☑️出前館、120億円の赤字計画
 【グラフ】最終赤字は41億円に拡大
 【グラフ】売り上げ10倍の「超強気計画」

☑️Uber Eatsは、半年で570億円の赤字
 【グラフ】海外大手の最新決算を比較

☑️フィンランド系が日本に100億円投資
 【図解】最新版フードデリバリー業界地図