(ブルームバーグ): 欧州航空安全庁(EASA)のエグゼクティブディレクター、パトリック・キー氏は2度の墜落事故後に運航を停止したボーイング737MAXについて、改修で年内の域内飛行に十分な安全性が確保されたことに満足していると述べた。

9月にテスト飛行が行われた後、EASAは来月の発行を見込んでいる耐空性改善命令(AD)案の前に最終的な文書の審査を進めているとキー氏は語った。

その後4週間にわたる意見公募が続くとする一方、EASAが求めるいわゆる第3の「シンセティックセンサー」の開発には20-24カ月かかるとの見通しを示した。このソフトウエアベースの解決策は2022年の投入を目指すMAX10に必須となり、他の型にも据え付けられる見込み。

同氏はインタビューで、「われわれの分析ではこれは安全であり、到達した安全性の水準もわれわれにとって十分高い」と説明した。

今回の発言は数々の遅れや後退を余儀なくされた737MAXの年内運航再開を目指すボーイングにとって、欧州域内でこれまでで最も強固な支持を意味する。

原題:Boeing Max Declared Safe to Fly by Europe’s Aviation Regulator(抜粋)

©2020 Bloomberg L.P.