[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米民主党大統領候補のバイデン前副大統領が政権を獲得した場合、主に企業や富裕層に対する課税強化によって連邦政府の歳入を10年間で2兆4000億ドル上積みする――。アーバン・ブルッキングス・タックス・ポリシー・センターのアナリストチームは15日、こうした見通しを示した。

同センターは3月、バイデン政権なら約4兆ドルの税収増になるとの試算を示していた。ただそれ以降、バイデン氏が年収40万ドル未満の人に増税しないと約束し、子供のいる家庭や、国内生産のために投資する企業向けの税制優遇措置を提案したことなどで、見通しを修正した。また新型コロナウイルスのパンデミックによって起きた経済の混乱や立法手続きを巡る不透明感を理由に、バイデン氏の政策案の大半が実施される時期の予想も来年1月から2022年1月に先送りした。