コロナ禍の今、柳井正社長は何を語ったのか? ファーストリテイリング2020年8月期決算会見より(松下久美)
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小売業=生活産業でグローバルで2兆円を売り上げている=2兆円分の顧客からの支持があり、それだけ顧客をよく知っているということができるかと。
そして、それだけの店舗網や調達網、金融網、情報網があるわけで、そのグローバルプラットロームやネットワークから得たデジタルやアナログの情報はとても稀有なもの。それを人間の生活に寄り添って人間の力とデジタル・AIなどの力を活用してビジネスをさらに進化させるという宣言でした。
そんなファストリを率いる柳井社長が見通す社会や消費の展望のクリアさもまた貴重なもの。しかも、社会を良い方向に導く企業しか生き残れないということを見事に明言していたので、これはと思い、ほぼ全文、会見記事を書き起こしすることにしました。
言われたことをそのまま文字化するだけでは能がないな、と思いつつ、コロナ禍の時代を書き残すジャーナルの1つとして、お読みいただき、ご活用いただければ幸いです。
ちなみに、コロナ禍でも売上高2兆円をキープしたことや、営業利益の減収が4割で収まったことなど、思わずつぶやいた「強いなぁ~」という言葉が録音されていて苦笑いしてしまいました。わざわざDXってキーワードを入れない、日常がデジタルファーストなんですよね。
「その発言には、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」や「社会貢献」「サステナビリティ」といった直接的な言葉は使われていないものの、デジタル・ロボティクス・全自動化の考え方を軸に事業のプロセスを大胆に変えていくことや、「StyleHint」を活用した次世代型の服作り・服探しのプラットフォーム化、服の事業を通じて社会の役に立つインフラ企業となること、信じるに足る企業でないと生き残れないことなど、今という時代を知り生き残るためのヒントとして示唆に富んだものだった。」