【橘玲】「社会生物学」こそ、最後の希望である
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人の利他性と知性は社会にとっての救いだと思う。一方で、利他性と知性が発揮されるのは自身の安全が満たされている時。社会の大きな変化の中では攻撃性が発揮されやすく、それを統制するものが必要になる。社会の進化に必要なものは、何を差し置いても「安全」。
進化生物学に造詣が深く、コロナ禍の当初からニコラス・クリスタキス教授の見解を紹介し続けていた、橘玲さんの寄稿です。クリスタキスの新著『ブループリント』の勘どころと、本書が米国でベストセラーになっている背景を読み解いていただきました。
進化論を人間に当てはめるのは「差別」の助長ではないかという、長年の大論争。クリスタキス自身が巻き込まれた「キャンセルカルチャー」。中国のコロナ対応を、ネットワーク科学者としての見地から火中の栗を拾って評価した、「科学者」としてのスタンス。そして「人類という種は、友情、協力、社会的学習に依存するように進化した」と主張する『ブループリント』。これらはすべてつながっています。FACTFULNESSの著者も、スティーブン・ピンカーさんも、サピエンス全史のハラリさんも、本記事で登場するブループリントの著者も、「世界はより良くなっていて、これからも分断を乗り越えていけるはず」といった旨の主張を一貫して続けてるのがとても興味深いです。
視座の高い人には共通して見えてるものがある。