[ワシントン 13日 ロイター] - 米最高裁は13日、トランプ政権に2020年国勢調査での人口集計を当初予定より早く終了させることを認める判断を下した。10月31日まで人口集計を続けるべきとする下級裁判所の判断を覆した。

米国勢調査局は8月3日、人口集計を予定より1カ月早い9月30日までとする方針を示していた。

ロサンゼルスやヒューストンなどの地方自治体や人権団体が敗れた格好となった。公民権団体の全米都市同盟は、人口集計を当初予定の期限まで実施するよう求めて提訴していた。

トランプ政権は、法で定められた12月31日の期限までに国勢調査結果を大統領に届けられるようにするため、期日を変更したとしている。

国勢調査の人口集計を巡っては、11月の大統領選で再選を目指すトランプ大統領(共和党)が、移民やラテン系住民が多く民主党支持が優勢な地域で人口を少なく集計するよう画策しているとの批判が出ていた。 原告側は、集計期限を早めることは不正確な国勢調査結果をもたらし、「有色人種が大幅に過少集計される」と訴えていた。