「働き方改革に裁判所がブレーキ」原告落胆 最高裁「格差は不合理ではない」

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待遇格差是正訴訟の上告審判決後、「不当判決」などと掲げる原告の疋田節子さん(左端)ら=東京都千代田区で2020年10月13日午後3時16分、西夏生撮影
待遇格差是正訴訟の上告審判決後、「不当判決」などと掲げる原告の疋田節子さん(左端)ら=東京都千代田区で2020年10月13日午後3時16分、西夏生撮影

 非正規社員らに退職金とボーナスを支給しない雇用主側の判断を支持した13日の最高裁判決。非正規労働者が増える中、逆転敗訴が確定した原告らは「同一労働同一賃金の流れに、なぜ裁判所がブレーキをかけるのか」と語気を強めた。

 午後3時、最高裁第3小法廷。「請求を棄却する」。法廷で敗訴を言い渡されたメトロコマースの元契約社員、疋田節子さん(70)は全身の力が抜けるような感覚に襲われた。「奈落の底に突き落とされた」

 20代で結婚して2人の子を育てた。離婚を経験し、2004年に54歳でメトロコマースに入社。正社員と同じ65歳の定年まで駅の売店販売員として10年8カ月間、働いた。

 1日8時間、週5~6日働き、月の手取りは13万円前後。年収は正社員より4割程度少なく、退職…

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