米最高裁人事の公聴会開始、民主はオバマケアの脅威と批判
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トランプ氏と議会共和党の溝が深まる中、双方が一致できる唯一のポイントがバレット氏の最高裁判事任命だ、というポリティコの分析が印象的でした。トランプ氏の苦戦はそのまま議会共和党の苦戦=上院過半数割れ、民主党に主導権を明け渡すことを意味します。その前にせめても保守派の影響を残しておきたい、それがバレット氏を最高裁に送り込むことだ、という視点。
投票結果で負けても、裁判に持ち込んでなんとか大統領であり続けたいというトランプ氏の思惑が見て取れます。また、オバマケアは、保守派が多数の連邦最高裁でも合憲と認められましたが、この人がやって来るとわかりません。アメリカにとって最高裁のバランスがいかに大切か。中林美恵子・早稲田大学教授は、2016年にトランプ氏が当選した大きな勝因の一つが、最高裁判事指名だったと指摘しています。トランプ嫌いの共和党支持者もこの年2月に死去した保守派判事の空席が民主党に押さえられるのを阻止するため大奮起したといいます。民主党の主張は正論だと思います。共和党は良識をみせてほしいです。
バレット判事は保守的な価値観の持ち主で、民主党としては同性婚や人工中絶問題などに警戒しているはずだが、選挙前だけに多くの有権者に共通する利害関心のあるオバマケアに対象を絞ることで判事指名よりも選挙を意識した公聴会になっている気がする。