(ブルームバーグ): 中国の習近平国家主席は今週訪問する深圳で、自身の演説や香港・マカオの行政トップとの会談などで、中国南部を世界のテクノロジー拠点とする計画を進める見通しだ。

国営新華社通信が12日報じたところによると、深圳経済特区成立40年に合わせて訪問する習主席は14日に演説する予定。また、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は12日、14日に予定していた施政方針演説に当たる施政報告を延期すると発表した。同長官も深圳を訪れる。

香港行政長官、施政方針演説を延期-11月下旬までに行う予定

新華社が11日に報じた計画の概要によれば、共産党は今後5年で深圳を「中国の特色ある社会主義先行モデル地区」とする方針。中国は大湾区(グレーターベイエリア)の主要な役割を強化するため、深圳と香港の協力を「より高い水準」へと押し上げるという。深圳でデジタル人民元を試し、国際協力も進める。

香港に上場する中国本土株の指標、ハンセン中国企業株(H株)指数は12日に上昇。このままいけば7月上旬以来の大幅高となる。習氏が中国経済の一段の対外開放計画を打ち出すとの期待が広がっている。

原題:China’s Xi Expected to Push Greater Bay Plan in Shenzhen Trip(抜粋)

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