[ベルリン 17日 ロイター] - 独月刊誌マネジャー・マガジン(電子版)は17日、匿名の関係筋の話として、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>がフィアット・クライスラー・オートモービルズ<FIA.MI>のオーナーとの間で、伊フィアットの買収について話し合いを持ったと伝えた。

同誌によると、フィアットのオーナーはスーパーカーブランド「フェラーリ」に注力し、伝統的な自動車事業をやめたいと考えている。

報道を受け、フィアット株は5%上昇。一方、VW株は1.5%値を下げた。

VWとフィアットはコメントを拒否した。

フィアットを支配するアグネリ家の持ち株会社エクソール<EXOR.MI>からは今のところコメントを得られていない。同社はフィアット株を30%保有する。

同誌によると、フィアットの買収・売却額をめぐり、VWとフィアットオーナーの間には依然大きな隔たりがあるという。

VWはフィアット・クライスラーの買収により、クライスラーの米国販売網を利用したい考えだという。

VWは3月末時点で約180億ユーロ(243億6000万ドル)の現金を保有。これまでにフィアットの「アルファロメオ」ブランドへの関心を繰り返し示しているが、フィアットから拒否されている。

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