[9日 ロイター] - 米アップルと人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズの訴訟を巡り、カリフォルニア州の連邦地裁は9日、アップルは自社のアプリ配信システム「アップストア」から同ゲームを削除することができるとの判断を示した。一方、エピックの開発ツール事業をアップルは損なうべきではないとした。

エピックは9月、アップストアでのゲームの配信再開と開発者アカウントの再開を求める仮差し止めを申し立てていた。

アップルは8月、エピックがフォートナイトに導入した独自課金システムがアップストアの規約に違反したとして、フォートナイトを削除し、エピックの開発者アカウントを停止すると警告。エピックは、アップルが一部のアプリ内課金に30%の手数料を課していることなどは反競争的としてアップルを提訴した。

エピックは、アップルの措置を阻止するよう裁判所に要請。裁判所は、アップルがアップストアからフォートナイトを削除するのを認める一方、多くのアプリ開発者が利用する開発ツール「アンリアル・エンジン」など、エピックの開発ツール事業を損なうべきではないとする緊急命令を出していた。

カリフォルニア州連邦地裁のイボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は9日、この見解を維持する判断を示した。