日本最大級のSaaS企業・ラクスの急成長を支える優位性
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
あまり取り沙汰されることがないけれど、今や時価総額ベースで日本最大級のSaaS企業に成長したラクスについて。
上場自体はスモールIPOなものの、中小企業を中心に着実にサービスを浸透させて業績を拡大させている経緯など、Post-IPOスタートアップの成功モデルとして参考になるのではないかと思う次第です。ラクスの決算資料に掲載されているLTVからおよその月次Churn Rate(カスタマーベース)やARPUを推測してみましたが、churn rateは結構低めですし、ARPUも良い感じに増加していますね。
成長と収益性のバランスをかなり意識している動きをしている印象を受けました。
■楽楽精算の月次Churn Rate(%)
'16:0.35
'17:0.33
'18:0.35
'19:0.37
'20:0.30
■楽楽精算の月次ARPU(円/月)
'16:49,299
'17:51,244
'18:56,684
'19:60,216
'20:63,397
ラクス決算資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3923/tdnet/1829870/00.pdfSaaSはイニシャルコストは高いですが、その後のランニングコストは少なく、料金モデルにもよりますがサービスの利用者がいれば毎月一定額の利益を得ることができます。クラウドでの決済システムなどはSalesforceのApp Exchangeにも存在したような気がしました。いずれにせよ、日本の企業の中ではSaaSをしっかりと実現している企業が少ないということですね。