[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州議会は域内の温室効果ガスの排出量を2030年に1990年比で60%削減するという法的拘束力のある新たな目標を、賛成多数で決定した。投票結果が7日公表された。

欧州連合(EU)の欧州委員会は「少なくとも55%の削減」を提案しており、欧州議会は一段と踏み込んだ。

EUは現在、2030年までに40%の排出量削減を目標としている。

60%の削減目標を最終的に決定するにはEU加盟国が合意する必要があるが、意見が分かれており支持を得られる公算は小さい。ただ議会が野心的な目標を掲げたことで、今後行われる政府間の交渉で目標を後退させることが困難になる可能性がある。

EU加盟国の約半数が欧州委の提案を支持している。