2020/10/9

【新】過熱するデジタル競争。日本の「勝ち筋」はどこか

経営共創基盤(IGPI)  共同経営者/マネージングディレクター
インターネットが私たちの日常に欠かせないものとなって、もう20年になる。
この間、デジタルテクノロジーは飛躍的に進化し、今はアメリカと中国のテクノロジーの覇権争いが「新冷戦」と呼ばれるほどだ。
われわれ個人が持つデバイスも、電話とメールが主要機能だった携帯電話がいつの間にかスマートフォンに変わり、各種手続きや決済までが手元で完了するようになった。
いま私たちは確実に、大きな時代の潮目にいるが、渦中にいると劇的な変化に気づきにくいものだ。そしてその変化はビジネスにとどまらず、国家戦略や国際問題に大きく影響する。
そこで経営共創基盤の共同経営者・塩野誠氏は、デジタルテクノロジーの現代史を整理し、それが国際政治にどのように関係するかをまとめた一冊『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』をNewsPicksパブリッシングから出版。
本連載では、塩野氏に出版の意図と日本が進むべき道について聞いた。

覇権争いの舞台は「テクノロジー」