【10月6日 AFP】来日中のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は6日東京で、アジア・太平洋地域における主要な同盟国である日本をはじめ、オーストラリアおよびインドの代表と会談に臨んだ。その中で同長官は、中国の「同域における有害な活動」について警鐘を鳴らし、自己主張を強める中国に対して足並みをそろえようとする姿勢を示した。

 ポンペオ長官はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領をはじめ、多数の政府関係者らが新型コロナウイルスに感染したことから、当初の外遊日程を短縮した。

 米国務省高官によると、ポンペオ氏はまずオーストラリアのマリス・ペイン(Marise Payne)外相と会談し、「同域における中華人民共和国の有害な活動をめぐる共通の懸案について意見を交わした」という。

 またポンペオ氏は、菅義偉(Yoshihide Suga)氏が首相に就任して以来、初めて来日する米高官となった。

 ポンペオ氏は菅首相の就任演説に触れ、自由で開かれたインド・太平洋は地域の平和と安定の基礎であるとする首相の見方に「全面的に同意する」と述べた。

 今回の東京会談は、米豪印が中国と対立するさなかに行われた。日本は同盟諸国を支持する一方で、改善傾向にある中国との関係を維持する狙いもあり、微妙な立場に置かれている。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA