[東京 6日 ロイター] - 菅義偉首相は6日、就任後初となる経済財政諮問会議を開催し、菅新内閣で取り組むべき課題を議論した。首相は会議終了前のあいさつで、民間議員から提言のあった地方への人の流れやコーポレートガバナンス改革、産業競争力強化などの政策を強力に推進し、日本経済の再生につなげると強調した。

菅首相は「新型コロナ対策を講じながら国民生活を守り経済を再生するのが菅内閣の最重要課題」、「マクロ経済・財政政策、複数省庁にまたがる改革を力強く実行し、日本経済を確かな成長軌道に戻す」と訴えた。

新型コロナに対しては「感染対策を実行すると同時にこれまでの知見をしっかり発信し、国民の不安に対応する」と述べた。

縦割り・既得権益・悪しき前例主義に対して「国民にとって当たり前の感覚を大事にし、それぞれの大臣のリーダーシップで内閣を挙げて改革に取り組んでいく」と強調した。

民間議員からの提案として、都会から地方への人の流れの創出やコーポレートガバナンス改革、産業競争力の強化、グリーン(環境技術)による成長や、公的部門のデジタル化・効率化などを列挙し、「この内閣で強力に取り組んでいく」とした。

今後の経済対策に関し、「経済状況をみながら必要な対策は躊躇(ちゅうちょ)なく講じる」と語った。

(竹本能文 編集:内田慎一)