[シンガポール 6日 ロイター] - シンガポールの銀行大手DBSグループ・ホールディングス<DBSM.SI>とスタンダード・チャータード銀行<STAN.L>が中心となり、同国の銀行グループは貿易金融のデジタル台帳の開発に取り組んでいる。コモディティーの貿易金融を手掛ける銀行が融資した貿易取引を一括して記録するデータベースを創設することで、不正取引のリスクを軽減し、透明性を向上させるのが狙い。

銀行業界は今年、相次ぐデフォルトと不正取引が疑われる事案により、数十億ドルを失った。

DBSとスタンチャートが6日に出した声明の中で、シンガポール金融管理局(MAS、中銀)の高官、Ho Hern Shin氏は「デジタル台帳は、貿易金融銀行が二重融資を防ぎ、貿易金融のフローを安定させる能力を高める」と指摘した。