[5日 ロイター] - 米国株式市場は大幅に反発し、前週末の下げを取り戻した。ダウ工業株30種<.DJI>は465ドル(1.68%)高、ナスダック総合<.IXIC>は2.32%高。新型コロナウイルス追加経済対策への期待が高まったことや、新型コロナに感染したトランプ米大統領が退院するというニュースを受けた。

トランプ大統領は5日、先週末に入院したワシントン郊外のウォルター・リード米軍医療センターを同日午後6時半に退院すると明らかにした。

製薬会社リジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN.O>は7.1%高。トランプ氏の治療に同社が開発中の抗体カクテル医薬品が利用された。

メドウズ米大統領首席補佐官はこの日、コロナ経済対策を巡る協議が合意に達する可能性はあり、トランプ大統領が引き続き対策の実現にコミットしていると語った。

ロイトホルト・グループのチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は「景気刺激策を巡る話し合いはまだ続いている。何らかの合意に至る可能性は高いようだ」と述べた。

また、トランプ大統領の回復を示すニュースは、市場が恐れるボラティリティーや混乱、不透明感の低下につながると語った。

追加のコロナ経済対策を巡る不透明感や景気回復の鈍化で、S&P総合500種<.SPX>はこのところ圧力を受けており、9月の下落率はコロナ禍による急落以降で最も大きかった。

一方、この日発表の経済指標も市場を後押しした。米供給管理協会(ISM)が発表した9月の非製造業総合指数(NMI)は57.8と、新型コロナ流行前の水準を上回った。新規受注と雇用が改善し、全体水準を押し上げた。市場予想は56.3だった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.10対1の比率で上回った。ナスダックでは3.04対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は84億5000万株。直近20営業日の平均は97億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28148.6 +465.83 +1.68 27825. 28162. 27825. <.DJI>

4 42 64 42

前営業日終値 27682.8

1

ナスダック総合 11332.4 +257.47 +2.32 11169. 11335. 11162. <.IXIC>

9 11 21 52

前営業日終値 11075.0

2

S&P総合500種 3408.62 +60.18 +1.80 3367.2 3409.5 3367.2 <.SPX>

7 7 7

前営業日終値 3348.44

ダウ輸送株20種 11482.0 +184.99 +1.64 <.DJT>

9

ダウ公共株15種 844.57 +12.08 +1.45 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2295.56 +74.44 +3.35 <.SOX>

VIX指数 28.03 +0.40 +1.45 <.VIX>

S&P一般消費財 1232.48 +19.38 +1.60 <.SPLRCD>

S&P素材 405.32 +7.65 +1.92 <.SPLRCM>

S&P工業 666.52 +10.69 +1.63 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 663.53 +5.10 +0.78 <.SPLRCS>

S&P金融 410.39 +6.39 +1.58 <.SPSY>

S&P不動産 227.20 +1.35 +0.60 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 229.01 +6.46 +2.90 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1239.50 +25.39 +2.09 <.SPXHC>

S&P通信サービス 197.38 +3.16 +1.63 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2067.19 +45.79 +2.27 <.SPLRCT>

S&P公益事業 312.31 +3.90 +1.27 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.82億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23445 + 165 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23400 + 120 大阪比 <0#NIY:>