[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、新型コロナウイルス感染により先週末に入院したワシントン郊外の米軍医療施設を同日中に退院すると明らかにした。

「ウォルター・リード米軍医療センターをきょうの午後6時半(日本時間6日午前7時半)に退院する。非常に快調だ。新型コロナ感染症を恐れるな。コロナに人生を支配されるな。トランプ政権下でいくつもの素晴らしい治療薬や知識を進展させてきた。私自身は20年前よりも調子が良い」とツイッターに投稿した。

トランプ氏は74歳。医師団によると、入院した2日には高熱があったほか、血中酸素濃度が低下したため酸素吸入を受けた。抗ウイルス薬「レムデシビル」のほか、通常は重症患者のみに使用されるステロイド薬「デキサメタゾン」の投与も受けている。

主治医のショーン・コンリー氏は記者会見で「過去24時間、症状の改善が続いた」とし、トランプ大統領の呼吸に問題はないと述べた。ただ「完全に回復したわけではない」とし、ホワイトハウスに戻っても医師団が常時付き添うとした。

退院してもトランプ氏は期間5日間のレムデシビルの投与を続ける必要があるほか、新型ウイルス検査で陽性反応を示した人には通常14日間の隔離が求められている。

この日はマクナニー大統領報道官の感染が判明。複数の米メディアはホワイトハウス職員の間で相次いで感染が確認されたと報じている。

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