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テスラ「バッテリー・デー」の発表を電池研究者はどう評価するのか?

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注目のコメント

  • バッテリー スペシャリスト

    雨堤さんに全く同感です。

    >決して尖った技術の発表ではないが、現実的な課題とされてきたことの実現に向けた挑戦であり、コロンブスの卵的発想で「目のつけどころがTESLAでしょ」というのが正直な印象である。
    >結果は別としてやれる可能性のある部分を確実に遂行するんだという“Dreams”ではなく、“Come True”により重きを置いた発表であったと思う。

    追記
    テスラは元々三洋電機の顧客の1つで、パナソニックに買収されてから関係がより密になり今に至ります。

    円筒形セルメーカーとそれをEV用にパッキングするEVメーカーは、新市場に向かった呉越同舟の仲間でもあり、他の市場を含めた生産・開発方針が競合する関係でもあります。

    少なくとも三洋電機は円筒形セルの共通化は狙っていてテスラEVの一本足打法は選んでおりませんでした。もし三洋のままだったら、今頃どんな展開だったか興味が尽きません。ただし円筒形セルの元々の用途である民生用と車載用とでは、開発方針も組電池も異なるので、製品プラットフォームとしてソフトウェアのBMS(Battery Management System)による液冷温度制御というアーキテクチャが肝になることは、NPでも色んな方がコメントされていましたね。

    テスラがEVの会社(だけ)では無いとされる方は、このBMSがソフトウェアとして多用途に展開出来ることを認識しており、年々円筒が大きくなるアーキテクチャの変更が、物理化学的かつ電気回路的に最適なものに進化し、EVとしての機械的な制御系でシンプルなものにしていることに脅威を感じる人も居るのだと思われます。

    BMSに着目している日本のベンチャーも有りますが、セルの内製まで踏み込んだテスラの今回の発表は1つの画期的な発表でした。つまりセルはまだまだコモディティでは無く、セル生産に着手しないとEVビジネスが成立しないことの表れでもあるからです。しかしここはセルメーカーの独壇場であった領域ですし、コストだけでは無く品質管理等今まではうやむやにしてきた製造責任についても持つことになります。


  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    流石専門家、とも思う一方で、いかにも専門家らしい「既に知られている技術」的な評価だなとも思いました。もう一つは、発表をちゃんと聞いてたのかなということ。

    大きくなっても円の平面充填率は90.3%で変わらないので、大型化しても円筒形というのは私には全く驚きではありませんでした。元々セルのエネルギー密度で稼いで、大型の水冷で放熱性のデメリットをカバーする思想であるし、セルの自動生産の効率性はラミネート式よりも円筒形の方が向いているという判断で、さらに生産コストを最適化させる太さが46ミリという発表でした。

    正極の製法がセミウェットではないかという指摘ですが、買収したマクスウェル社の発表を見る限り特に溶媒を使わない完全ドライである様に思います。塗布ではなく押し出し器とも。製造コストが格段に下がるとも。

    30年前から確立されているとの事ですが、発表では実験レベルの製法を大量生産技術に転化させるのにものすごく苦労していると話していることから、別ものなんじゃないかと。

    "コスト最優先の車種には「オリビン酸鉄」を使い、メインモデルには現行材料の「ニッケル酸リチウム」を使用し、より高エネルギー密度を指向するモデルには新材料を採用するということ考えであると私は理解した。

    新材料は2000年前後に大阪市立大学で開発されたスピネル構造を有する材料であり、初代リーフに採用されていた正極活物質LiMn2O4(スピネルマンガン)のMnの1/4をNiで置換したLi[Ni1/2Mn3/2]O4ではないかと思われる。この材料を使用すると5V級(現行は4V級)と呼ばれる電池を作ることができる。"

    とあるが、発表ではメインモデルがニッケル-マンガン比2:1、ハイエンドはニッケル100%とはっきり言っている(2:06:56)。ほんとうに発表聞いてたのか。


    "電池の交換はしないという大前提"

    100万マイル(160万キロ)とか言っているくらいだから、そのつもりなんでしょう。既に現行モデルでも30万キロ越えている人がいるようだし。


    雨堤氏は以前の全固体電池のインタビューでも全固体は無意味と評価しているあたり、ちょっと見識に疑問を持っている。

    私による詳しい発表内容の紹介はこちら(500円)
    https://newspicks.com/news/5247149/


  • ユーザベース SPEEDAアナリスト

    Matsunagaさん、Pick・コメント有難うございます!
    バッテリーデーの解説で一番専門的かつ詳細な記事だと思う。

    いくつか自分のメモ含めて…

    【コスト】
    電池は原材料費率が多く、またコバルトなどは価格変動も大きい。それがコストダウンの障害でもあるが、一方でこれまでずっと下がってきた(下記Pickでの自分のコメントにリンクを張ったBloomberg NEFデータ)。
    どうしてなのかが分からずにいたのだが、本記事の下記言及がなるほどと感じた。
    『コストダウンには材料コストや自動化ということが注目されがちであるが、実際には歩留まりと初期投資設備・建屋等の償却が大きなウェイトを占めている。この内で投資の最小化と生産の効率化という観点に焦点を当て、トップが理解し具体的な対策を講じようとしているところは、日本で問題視されている「前例主義」と大きく異なる点であり、評価に値すると思う。』
    https://newspicks.com/news/5181667

    なお、コスト水準はGMのUltiumが100/kWhを目指している。
    https://newspicks.com/news/5214242

    【4680という構造】
    記事にもあり、下記でもコメントしたこの「太い円筒型」。太い円筒であるほど充填率は下がる。途中の隙間が増えるから冷却には良いかもと思っていたのだが、一方で中心部の距離は冷却層から離れる。タブレスでそれを改善させ、太くすることで一体構造での剛性・コストダウンを追求できる良いトレードオフを発見できた?
    あと記事のSi混合負極材を使うなかでの膨張対応という部分も剛性が関わってくる?(でも剛性自体と膨張力のトレードオフでもある…)
    https://newspicks.com/news/5252325
    https://newspicks.com/news/5247206


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