新執行役員体制について
株式会社サイバーエージェント
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コメント
注目のコメント
昨年株主総会における機関投資家による藤田代表取締役社長の賛成率が低かった(賛成率58%、2019年)ので、その対応なんでしょうかねえ。
想像できる背景事情は、
1. 創業者の藤田社長が実質的に全てを決める仕組みは変えない
2. 社外取締役はそんなに役に立つとは思わないから人数は抑制的にしたい
3. でも社外取締役比率を高めないとガバナンス軽視の会社も思われるから、まずい
4. だから取締役の絶対数を減らして、社外取締役を2名にして、社外取締役比率40%に
——
日本の現在の慣行・人材マーケットを前提にサイバーエージェントにて社外取締役比率を増加しても、ガバナンスの実効性が上がるかというと、簡単ではないと思います。
理由:
社外取締役が機能するケースは、当該社外取締役が自社よりステージの進んだ会社の経営経験者で、その業界and/orビジネスを熟知しており、かつ意味のある規模で株式を保有しているか株式報酬がある(= だから株式価値最大化と個人のインタレストが一致している)場合です。
サイバーエージェントの場合、インターネット・メディア・ゲーム業界という産業史はまだ20年の新しいインダストリーであり、そこで突き抜けた経営者(孫さんや三木谷さんなど)は現役の経営者です。そしてその現役レジェンド経営者が経営する会社とサイバーエージェントは、広い意味でコンペティターであるため、利益相反の観点から当該現役レジェンド経営者を社外取締役に招聘することができません。