【鴻上尚史】「論理が通じない相手」に打ち勝つ条件
その“闇”とどのように闘っていくべきなのか。
作家・演出家の鴻上尚史氏にヒントを聞いた。
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連載も本も大変興味深く読ませていただきました。「所与性」は学校はもちろんですが、企業でも頻繁に見られます。「変えること=リスク」なので、現状維持が楽、リスクとりたくない、という話で、逆に言うと「ルール」が人を考えなくさせるということだと思います。ニワトリとタマゴなのですが、考えない(たくない)からルールを求める、だから考える力がなくなる、もっとルールがはびこる…これは日本だけではないですが、「おかしい」と声をあげる人が少ないことは確かと思います。日本をもっといい社会、イノベーティブな社会にするにはまずルールを減らす、というか作らないことが重要だと感じました。
ちなみに「混乱の中で必要なのはルールが与える安心感」(犬養道子)も確かと思うので、追加しておきます。
しかし、学校も本当に変わっているのだなと思います。
娘が中学に進学する際に、どうしてもスカートを履きたくない
ということで、入学前から学校と交渉したところ、スカート生地を使ってズボン縫製をすることが認められました。
一昔前なら入学式で目立ちまくって、波乱万丈なスクールウォーズが始まりそうなものですが
そんなこともなくのんびりと2年目の中学生活を送っています。
今年からはもう1人ズボン女子が出てきたそうです。
10年前だったら考えられないようなこともサラッと実現したりする。
諦めずに、でも丁寧に進めることは大事だなと思います。大概の人は善意で右にならえしているので。
たしかに、世の中はこのレポートでいう「所与性」で動いている面があります。これまでこうだったから、これがいいことなのだ、という前例主義が横行している。
銀行の文化はまさにこの前例主義と横並び主義で構成されています。フィンテックはこれを打ち破ろうとするのですが、これがなかなか手強い。
学校教育から変えていかなければならないとすれば、相当時間がかかるなぁ。
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