【島田太郎】モノを売って儲ける時代は終わった
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最終回で、ifLinkを取り上げていただきました!
ifLinkは、プログラミングなしでさまざまなセンサーや機器を利用できるソフトウェアです。誰でもIoTを使いこなせる世の中の実現を目指して、3月にifLinkオープンコミュニティという一般社団法人を設立しました。現在100社以上の企業や学校が集まって活発な活動をしています。
IoT機器やWebサービスを組み合わせることで、誰でもIoTサービスが作れるようになり、それを世の中に提供できるようになります。
さまざまなアイデアがすぐに実現されて、実用化されるプラットフォーム。ifLinkが『コトが起きる場』、スケールフリーネットワークの実現の場になります。
ifLinkを使うと、誰でもサービス提供者になれるだけでなく、データ提供者にもなれます。例えば自宅の窓際にスマホを置いておくだけで、道路の混雑状況や騒音などをレポートできますし、電車に乗ったら社内の人数、温度、振動などをレポートできます。このように提供されるデータが相当数になれば価値が生まれます。そうすると価値に見合った対価を払っていくデータマーケットが形成されます。
ifLinkオープンコミュニティは東芝から独立したオープンでフラットな組織です。今回の島田さんの考えに共感されて『コトが起きる場』を作ってみたい!と感じられた方はぜひご参加ください。
注目のコメント
1週間ありがとうございました。
どちらかというと、キャリアをどう作るか、
と言うお話中心で、
余り具体的な東芝の話をしていません。
東芝と言うか、今日本が今後やるべきポイント
については、実は本を書いており、間もなく発売です。
その名も、スケールフリーネットワークです。
是非ご期待ください。「これからは個人の生体情報、つまり自分の体温だとか、血圧だとか、それから購買履歴などが価値を持つ時代」になるのは、価値観が変わったからというよりはコンピューターパワーが上がってそうした情報を価値化できるようになった、マズローの階層が1つか2つ上がったようなイメージ化と思います。「人と、地球の、明日のために。」が価値を決めるゴールとすれば、東芝1社という立ち位置からスマートシティのようなより全体像を設計する/コーディネートする方向に変わっていくんでしょうね。
「日本の匠を海外工場に送り込み、現地の人に技術指導するたびに、『やっぱ日本のものづくりはすげー』と喜びながら日本に帰っている場合ではない」
島田さんがある講演会で、そう話しているのが印象的でした。
伝統的に日本のものづくり企業は、日本にある「マザー工場」と呼ばれるフラッグシップ工場にて、日本人が力を合わせて技術を磨き、それを海外に水平展開してきました。
日本が誇る匠ですが、いかんせんノウハウがその人の脳みその中にブラックボックス化されているので、いくら最高水準の現場の力を持っていても、匠がいなくなれば、それを維持できません。
つまり、海外に匠の技術を応用できないどころか、匠が引退すれば、国内の工場の力すら維持できない...
とても、身につまされる思いでした。
さて、今回はビジネスパーソンが必須と言われているビジネス用語「モノからコト」が登場。安易な「モノコト」に走ることの警鐘を鳴らしていただきます。
今回の連載全体を通じ、一生懸命に頑張ることをとかく美化しがちも日本もいよいよ再考すべき時、そのようなメッセージを発信できたなら、これ幸いです。