2020/11/22
【グッドパッチ 社長】スマホ時代に高まるデザインの価値
スマートフォンをはじめとするデジタルデバイスの普及以降、UI/UXデザインの重要性が高まっている。この領域にいち早く参入し、マーケットを牽引してきたのが、デザイン会社のGoodpatch(グッドパッチ)だ。
グノシーやマネーフォワードといったスタートアップから大手企業まで、数々のクライアントワークで事業戦略やUI/UXデザインを支援。自社プロダクト・サービスを開発・提供するデザインプラットフォーム事業も手掛け、ビジネスシーンにおけるデザインの価値や可能性を拡大し続けている。
「デザインの力を証明する」をミッションに掲げ、グッドパッチをデザイン会社初の上場企業に成長させた土屋尚史社長に、その軌跡と経営哲学を聞いた。(全7回)
グノシーやマネーフォワードといったスタートアップから大手企業まで、数々のクライアントワークで事業戦略やUI/UXデザインを支援。自社プロダクト・サービスを開発・提供するデザインプラットフォーム事業も手掛け、ビジネスシーンにおけるデザインの価値や可能性を拡大し続けている。
「デザインの力を証明する」をミッションに掲げ、グッドパッチをデザイン会社初の上場企業に成長させた土屋尚史社長に、その軌跡と経営哲学を聞いた。(全7回)
日本はデザイン後進国
「デザイナー」という仕事に対して、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。
感度が高いNewsPicks読者の皆さんは、さまざまにイメージを広げてくださると思いますが、一般的には、デザイナーはモノづくりの末端でビジュアルをつくる人、カタチを整える人だと思われてきました。
そのイメージが根強く浸透していることはもとより、デザイン投資額をみても、日本は明らかにデザイン後進国といえます。
経済産業省のデータによれば、日本企業のデザイン投資額は年間3000億円程度です。
一方、アメリカのデザイン市場はその6倍以上、2兆円といわれています。日本よりも人口やGDPが少ないイギリスでも、4000億円を投資しています。
また、日本のデザイナーの平均年収は、一般的なサラリーマンよりも低い400万円程度です。しかも、ここ何年も変わっていません。
僕は起業前にサンフランシスコでデザイナーの関わる領域の広さを知り、日本では「デザイン」という仕事に対する理解や評価がきわめて低いことを痛感してきました。
デザインの重要性が高まる時代
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この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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