2020/10/18
【ココナラ 会長】自分の心を満たす仕事はなんだろう?
スキルシェアサービスの草分けとして圧倒的な存在感を放つ「ココナラ」。デザインやイラスト、キャリア相談など個人が得意とする多種多様なサービスが出品されている。その数は200種類・40万件以上におよび、登録会員数は170万人を超える。
「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」を経営ビジョンに掲げ、ココナラを拡大成長させてきた立役者が、運営会社ココナラの創業者で現会長の南章行氏だ。
大手銀行から企業買収ファンドに転身。英オックスフォード大学でMBAを取得し、2つのNPOの立ち上げに参画後、起業に至った南氏のキャリア、人生のストーリーを追いながら、個で生きる力を獲得するためのヒントとなる哲学を聞いた。(全7回)
「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」を経営ビジョンに掲げ、ココナラを拡大成長させてきた立役者が、運営会社ココナラの創業者で現会長の南章行氏だ。
大手銀行から企業買収ファンドに転身。英オックスフォード大学でMBAを取得し、2つのNPOの立ち上げに参画後、起業に至った南氏のキャリア、人生のストーリーを追いながら、個で生きる力を獲得するためのヒントとなる哲学を聞いた。(全7回)
南 章行(みなみ・あきゆき)/ココナラ 会長
1975年生まれ。愛知県名古屋市出身。慶應義塾大学経済学部を卒業後、1999年住友銀行(現三井住友銀行)入行。2004年に企業買収ファンドのパイオニアであるアドバンテッジパートナーズ入社。2009年に英国オックスフォード大学経営大学院(MBA)修了。現地で出会った「音楽を使った若者向け社会起業プログラム」ブラストビートの日本法人(NPO)設立を主導したほか、オックスフォードの同期が設立したNPO法人「二枚目の名刺」の立ち上げにも参画し、個人の自立・自律をサポートする活動に積極的に参加。東日本大震災をきっかけに、2011年6月にアドバンテッジパートナーズを退社し、自ら代表としてウェルセルフ(現ココナラ)を設立。知識・スキル・経験のスキルマーケット「ココナラ」を運営している。一般社団法人シェアリングエコノミー協会理事。
1975年生まれ。愛知県名古屋市出身。慶應義塾大学経済学部を卒業後、1999年住友銀行(現三井住友銀行)入行。2004年に企業買収ファンドのパイオニアであるアドバンテッジパートナーズ入社。2009年に英国オックスフォード大学経営大学院(MBA)修了。現地で出会った「音楽を使った若者向け社会起業プログラム」ブラストビートの日本法人(NPO)設立を主導したほか、オックスフォードの同期が設立したNPO法人「二枚目の名刺」の立ち上げにも参画し、個人の自立・自律をサポートする活動に積極的に参加。東日本大震災をきっかけに、2011年6月にアドバンテッジパートナーズを退社し、自ら代表としてウェルセルフ(現ココナラ)を設立。知識・スキル・経験のスキルマーケット「ココナラ」を運営している。一般社団法人シェアリングエコノミー協会理事。
個の力で生きていく時代
個人の「知識・スキル・経験」をオンライン上で売り買いできるスキルマーケット「ココナラ」をリリースしてから、2020年7月で8周年を迎えました。
僕はココナラを立ち上げた当初から、ココナラを通じて自分の興味・関心や得意なことを仕事にして、誰もが自分らしく生きられる社会をつくりたいと考えてきました。
日本が抱える多くの課題を見据えれば、そんな社会の実現が求められる時代になると思ったからです。
創業メンバー
リンダ・グラットンの『ライフ・シフト』が脚光を浴び、「人生100年時代」といわれるようになる以前から、さまざまなデータを客観的に捉えれば、人が100歳まで生きる未来、60歳よりも長く働く未来は容易に想像できました。
少子高齢化で労働人口が減少し、社会保障が破綻して生活が苦しくなったり、地方の過疎化が進んでいったりすることも避けられないことは明白です。
現在はコロナショックの影響で、地方に移住する人が増えているように見えますが、これをトレンドとして見誤ってはいけない。
彼らの多くは、すでにアセットを築いた人たちです。仕事ができるだけのスキルとネットワークを持っているから、東京などの大都市を離れても生きていける。
でも、これからキャリアを描く、自分のストーリーを紡いでいく若い人たちの多くは、僕自身がそうだったように、一度は都会の知的刺激に触れたいと考えるでしょう。アセットを築いたあとは、さまざまな選択肢があると思いますけど。
2020年、長野ベンチャーサミットに登壇
こうした当たり前の未来を予測すると、個で生きていく、あるいは、個が支え合って生きていく時代になっていくのを、僕は確信していました。
そうなったときに、会社という枠組みを外れても、地方にいても、生きていける力をつけるプラットフォームが必要になる。
そういう新しいインフラを創りたいという思いが、ココナラの事業のモチベーションの源泉になっています。
やりたいことを仕事にするには?
ココナラのような事業をしているとよく、若い人たちからは「どうしたらやりたいことを仕事にできますか」と聞かれ、ミドルエイジの人たちには「定年しても長く働くために必要なことは?」と聞かれます。
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この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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