この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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「ユニクロ」や「ジーユー」などの、SPA型低価格衣料専門店を展開。特に中核事業であるユニクロは中国・アジア地域を中心に出店を加速。世界でも上位の売上高を誇る。
業種
カジュアル衣料専門店
時価総額
14.9 兆円
業績
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作業服・作業関連用品の大型専門店チェーン。ベイシアグループの中核。フランチャイズシステムで加盟店と一体となった地域密着型の店舗展開を目指す。関東から全国展開。
業種
制服・作業服
時価総額
3,262 億円
業績
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『競争がないので、ゆっくりシェアを取っていけばいいというのが私の考えです。15年ほどかけて少しずつ増収増益していくほうが効率的に成長できるのではないかと考えています。』
この言葉が、昨日出ていた下記記事の背景だとも思う。圧倒的な障壁を持つ事業を持っているので、長期目線で考えられる。長期成長ためには品質・執行力が重要で、だから期限を設定しないという方法が取れる。
https://newspicks.com/news/5330539
そして物産のなかで40代半ばで社内ベンチャーの社長になられている。そこから見出しにあるようなデータやデジタルに対しての考え(先日の下記記事含め)は延長線上にあると思うのだが、繊維・アパレル畑ではないなかで、これまで職人向けだったワークマンをカジュアルに変えられたのが興味深いし気になる。
https://newspicks.com/news/5295098
そして『ユニクロの背中が見えるまでは着続けるつもりです。もしかしたら長く着ることになるかもしれません(笑)』という言葉もチャーミング。
ワークマンがこの市場に出てこれたのは、ユニクロによって機能・スタイル・コストを重視するセグメントが成立・成長したからというのもあると思う。
既存の作業着市場は事業は確かにニッチトップではあるものの、このままだと成長に限界があるというところから、新しい領域の探索を始めた、というのがこの記事の中で出てきます。
「試行錯誤の中で見つけたのが、低価格でプロ仕様の高機能というゾーンでした。アウトドア、スポーツ用品の世界では、低価格かつ機能性を前面に打ち出したブランドがないうえ、この空白地帯には4000億円もの市場規模があることが分かりました。」
既存事業で培ったノウハウや技術をどのように多角化の方向へ活用するのか、というのは、極めて難しい経営課題だと思いますが、「試行錯誤の中で見つけた」というところが大事な点だと思います。
以前の「シゴテツ」で取り上げられた業務スーパーの沼田さんもそうですが、新たな戦略上のポジションの発見、そして、その中での事業展開の遂行は、結果的にはいくつかの回り道をしながら発見するものではないかと思います。最初からそのポジションを見つけられることはめったに無いし、また、回り道をする過程で様々なノウハウや知識、新たな視座を身につけることになるのであろうと思います。
そうすると、ここから学ぶべき点は、現状の市場の成長に限界を感じている企業経営者にとって、試行錯誤のプロセスをいかにうまく実施するか、ということではないでしょうか。
この記事ではそこは取り上げられていないものの、相当な数の失敗もあったのだろうと思います。ただ失敗すれば試行錯誤になるのではなく、失敗からわかったことが何かを考えながら進んだのであろうと想像します。
この先のインタビューも大変楽しみです。
ーーー
コロナ禍でますます苦境にあえぐアパレル各社を尻目に、成長を続ける作業服最大手のワークマン。2020年3月期の売上高は前期比37.8%増の923億円、営業利益は同41.7%増の192億円と大幅増収増益で、10期連続で最高益を更新。既存店売上高も35カ月連続で前年超え、第1四半期(4~6月)も2ケタ増収増益になった。
「低価格」と「プロ仕様の高機能」を武器に快進撃を続け、日本国内に限れば店舗数ではユニクロを抜く。大躍進のきっかけとなった、一般客向けに「編集」したアウトドアウエアの新業態「ワークマンプラス」の仕掛け人こそ、ワークマンの土屋哲雄専務だ。
土屋氏は創業家の出身で、東大卒。三井物産で30年以上、商社マンとして活躍した後、2012年ワークマンに入社した。「エクセル」をフル活用する「データ経営」と「しない経営」で社内改革を推進、現在の新生ワークマンへと導いた。残業しない、期限は設定しない、ノルマは課さない……。ワークマンのガツガツしない“非常識”な経営、土屋氏の哲学を明らかにする。(全7回)
■第1回 「データ経営」と「しない経営」で快進撃
■第2回 100億売る人と1000億売る人は何が違うのか?
■第3回 データ分析ができると上司の意見を変えられる
■第4回 接客、レジ締め、ノルマなし。ノウハウ不要
■第5回 残業なし、期限なし、だからストレスなし
■第6回 上司の意見は半分以上間違っている
■第7回 宣伝しなくても自然に売れる方法
ここ数年で本当に躍進している印象があり、その立役者が土屋さんなんですね。
アパレルを含め国内は成熟。「成熟だ成熟だ、これからは国内は無理だから海外だ」と言われる中、適切なSTPを実行することでまだまだ数字を伸ばしていける様子がわかると可能性は無限大だなと思います。
これまた今週も楽しみな朝が迎えられますね〜。
私も雨が降っても走って朝スイムへ行けるようワークマンプラスのレインウェアを持っています♪
「現在、当社のアウトドアウエアは売上高400億円、市場シェアは10%です。今のところ当社と価格競争できる会社は一つもありません。
競争がないので、ゆっくりシェアを取っていけばいいというのが私の考えです。15年ほどかけて少しずつ増収増益していくほうが効率的に成長できるのではないかと考えています。」
"ワークマンとワークマンプラスで扱う商品は全く同じです。ワークマンが扱う1700におよぶ膨大なアイテムの中から、派手めな作業服320アイテムを切り出しました。"
作業着ニーズが7割ということで店舗が郊外で足を運ぶ機会がないのは残念ですが。
活かせる場所を見つけるか、あるいはその場所を作る。
やっていることはとてもシンプルなのですが
そのクオリティと効率化等の徹底力がすごいのだなと感じました。
強みがない場合は、今後何を尖らせていくのかを考える。
個人のキャリアにも通じる話で
とても大切であり、必須の考え方ですね。