[ソウル 1日 ロイター] - 韓国政府が1日発表した9月の貿易統計によると、輸出が7.7%増と、7カ月ぶりに増加し、伸び率は23カ月ぶりの大きさだった。主要貿易相手国が新型コロナウイルス対策の行動制限を緩和し、徐々に経済活動を再開したことが寄与した。

前年同月よりも営業日が多かった影響もあった。

9月の輸出は480億5000万ドル。アナリストは2%増を予想していた。

ハナ・フィナンシャル・インベストメントのChun Kyu-yeon氏は、営業日数が増えた影響のほか、「半導体、コンピューター、自動車への需要改善が輸出を支えている。ただ、輸出の増加は続かない可能性がある」と分析。10月初旬の秋夕(チュソク)の連休を控え、事業活動を前倒しする動きがあった可能性を指摘した。

半導体輸出は11.8%急増。一部のアナリストは中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が9月15日の米制裁発動を前に在庫を積み上げたことが背景にあると指摘している。[nL3N2GI0XN]

自動車とコンピュータの輸出はそれぞれ、23.2%と66.8%増えた。

最大貿易相手国である中国向けの輸出は8.2%増。米国向けは23.2%増だった。

輸入は1.1%増と、8月の15.8%減から増加に転じた。貿易黒字は88億8000万ドルと、8月の38億4000万ドルから黒字幅が拡大した。