発売から何年経っても魅力は色褪せない!? 優れたデザインの車3選
コメント
注目のコメント
誰もが忘れかけているポルシェ928が取り上げられてるのは胸熱です。
それまでのポルシェデザイン部隊から新生アナトール・ラパイン監修、ヴォルフガング・メビウスがデザインしたそのスタイルは超先進的。
もちろん928は今後のフラッグシップですから、ポルシェ911を葬り去る為に超絶先進的なデザインが必要だった。
更にはボディ外板はアルミを採用した軽量設計。
メカも超先進的。
元々ポルシェ市販車は4座のGTカーというコンセプト。
しかし、911は後席狭いしエンジンもうるさい。まして1970年代の北米排ガス規制やオイルショックから、高度な燃焼マネジメントが必須。911の空冷エンジンでは辛すぎる。
コレをクリアする為には大排気量が必要。
するとV8が必要。さすがにリアには積めないからFR。
重量配分適正化する為にトランスミッションをリアに持っていくトランスアクスルへ。安楽に高速移動が必要なのでメルセデス製ATを。
サスペンションも新設計。
リアサスはセミトレーリングアームの前側リンクを設けて、このリンクがしなる様にしてトーコントロール。コレにより乗り心地良く高速を安定させるヴァイザッハアクスルってやつを開発。
その後の世界的なリアサスペンションの方向は全てココ。928が切り開いたのだ。
つまりは、911なんぞ目ではない、誰もが楽に安定して超高速を駆け抜ける高性能スーパーカー、それが928だった。
しかし、市場は旧態依然な911を支持した。
そう、928はその高性能はさも当たり前の様にサラッと実現してしまったが故に、不当に低い評価となったのだ。
21世期に似た様なクルマが売れている。
パナメーラだ。
サイズ、ドア数は異なるが、コンセプトは928の延長。
928最終型GTSは最高速294km/hだ。
性能すら劣ってない。
928は77年登場から40年以上。最終型GTSも30年近く前のクルマだ。
ポルシェ928。
記憶の彼方に葬り去るにはあまりにも惜しいクルマだ。