150の超小型人工衛星でIoT用ネットワークを提供するSwarmが安価な料金を発表
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Swarmは、衛星を使って低速、低用量、遅延有りのデータ通信回線を提供する会社である。IoTサービスなど、大容量のデータ通信を必要としないアプリケーションをターゲットとしている。
Swarm以外にもいくつかの衛星スタートアップ企業、大手企業が同様のサービスを構築しようとしている。Swarmは昨年、アメリカの周波数割り当てを行う組織であるFCCからの認可が下りたところであった。事業を順調に進捗させている様子がうかがえる。
とはいえ、衛星を使った低速データ通信サービスの本当の競争相手は他の衛星運用会社ではなく、地上の無線通信キャリアである。携帯電話のPay as you goタイプの契約では数100MByteの通信+αに対して10ドル前後の課金がなされているようだ。200Byte x 750パケット=150kByteの通信に対して約5ドルの課金であれば、確かに安いが地上の無線通信キャリアの価格にはかなわない。今後いかにユーザーを獲得していくかがSwarmのチャレンジになるだろう。低消費電力、頻繁でない非同期通信しか必要のないIoT衛星コンステレーションは比較的少なくて小さな衛星で運用できるので実用化が早い。