[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日に発表した8月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比1.9%減となり、6カ月連続の前年割れとなった。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で百貨店・コンビニエンスストアの販売低迷が続いている。ロイターの事前予測調査では3.5%減が予想されていた。

業種別では、衣類などが前年比17.4%減、自動車が同14.1%減、百貨店など各種商品小売業が同12.2%減、燃料が同7.1%減だった。

業態別では百貨店が前年比21.3%減、コンビニエンスストアが同5.6%減となった。百貨店は外出自粛や猛暑、インバウンド需要の減少で11カ月連続のマイナス。コンビニもランチ需要やタバコの不振が響き6カ月連続の前年割れだった。

一方、ホームセンターが前年比12.4%増、家電量販が同9.5%増、ドラッグストアが同9.1%増、スーパーは同5.6%増だった。エアコンやマスク・除菌製品・ゴミ袋・住宅用洗剤、電動用工具・殺虫剤などの販売が伸びた。

*経産省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html

※小売業販売額に関連する過去の記事は[JPRSLS=ECI]をダブルクリックしてご覧下さい。

*内容を追加しました。

(竹本能文 編集 橋本浩※)