[ワシントン 29日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は29日、新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている発展途上国と中所得国の回復支援に向け、国際通貨基金(IMF)への資金提供と融資返済猶予の拡大を呼び掛けた。

グテレス事務総長はオンラインイベントで、IMF加盟国に対し、特別引出権(SDR)の新たな配分のほか、既存のSDRの自主的な再配分に合意するよう呼び掛けた。

また、20カ国・地域(G20)による最貧国を対象とした債務返済猶予を延長すると同時に、「支援を必要としている全ての発展途上国と新興国」を返済猶予の対象に含めるよう提唱した。

その後の記者会見で、全ての国に対し新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発への貢献を拡大するよう呼び掛けた。