[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が公表した8月の住宅ローン承認件数は8万4700件となり、前月の6万6300件から増加、2007年10月以来約13年ぶりの高水準となった。

ロックダウン(都市封鎖)解除後に住宅市場が回復していることが浮き彫りとなった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は約7万1000件だった。

住宅ローン融資額は31億ポンド増で、市場予想を下回った。

一方、8月の消費者向け融資は、前月比で3億ポンドの増加にとどまった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は14億5000万ポンド増だった。

保険大手アビバの貯蓄・年金部門トップ、アリステアー・マクイーン氏は、新型コロナウイルスの流行を受けて局地的な封鎖措置が再導入されており、多くの世帯がさらなる経済の混乱を予想して貯蓄を増やす可能性が高いと指摘。「個人消費が伸び悩み、景気回復の重しになる」と見方を示した。

8月の消費者向け融資は、前年同月比では3.9%減と、中銀が統計を取り始めた1994年以降で最大の減少となった。