[東京 29日 ロイター] - 日立製作所<6501.T>が、来月にも上場子会社の日立金属<5486.T>を売却する手続きに入ることが分かった。事情を知る関係者3人が明らかにした。日立はグループ事業の再編を加速。子会社を相次ぎ売却している。

日立は売却先を選定し、保有する日立金属株約53%をすべて売る。他の日立金属株主も保有株を手放し、最終的に同社は上場廃止となる可能性がある。日立金属の時価総額は、29日終値で約7000億円。

日立は金融アドバイザーにゴールドマン・サックスを、日立金属はバンク・オブ・アメリカを起用した。

日立、日立金属ともロイターの取材にコメントを控えた。金融アドバイザーの2社もコメントしなかった。

日立は、日立化成、日立国際電気、日立工機、クラリオンなど子会社を次々と売却している。

(藤田淳子)