第73回秋季栃木県高校野球大会は27日、宇都宮清原球場(宇都宮市清原工業団地)で準決勝2試合が行われ、石橋と国学院栃木が勝利、30日の決勝戦へ進出を決めた。両校は来春の選抜大会への出場校選考を左右する秋季関東大会へ出場する。
ここまで全試合で相手打線を2点以内に抑え、安定感のある試合を見せてきた石橋は作新学院と対戦。初回に1点を先制されるも、六回に満塁のチャンスを作ると6番・石川の走者一掃となる適時打で逆転に成功し、流れを引き寄せた。
作新学院は石橋の先発・篠崎の前に打線が沈黙。詰まらされて内野ゴロを打つ場面が目立ち、最終回に連打で1点を返すも及ばなかった。
多数の投手の継投で勝ち抜いてきた国学院栃木は、昨年の覇者、青藍泰斗と対戦。先発の加藤が四回までを無失点で切り抜けてチームを勢いづけると、打線が四回に一気に5点を奪い、波に乗った。相手打線から反撃を受けるも、計4人の投手リレーで逃げ切った。
青藍泰斗は投手陣が中盤までに大量得点を許したほか、3つの併殺打が出るなどチャンスであと1本が出ず、大会連覇を逃した。(根本和哉)