キオクシアHDが上場延期へ、ファーウェイへの米制裁が影響-関係者
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)が、10月6日に予定されていた東京証券取引所への新規株式公開(IPO)を延期する方針を固めた。大口取引先の華為技術(ファーウェイ)に対する米国政府の制裁強化で、キオクシアHDの業績にも不透明感が高まっていることが影響した。
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株式会社東芝(とうしば、英語: TOSHIBA CORPORATION)は、日本の大手電機メーカーであり、東芝グループの中核企業である。 ウィキペディア
時価総額
1.53 兆円
業績

証券会社のキャピタルマーケッツ的には、シクリカルな業界でそもそもプライシングが難しく、上場してもオーバーハングリスクがあり株価が上がりにくいです。売り手のスポンサーがDemandingな米系PEファンドであるため、一般論としてはディールの設計もスポンサー主導/スポンサーの意向に左右されがちです(スポンサーに強く言うと証券会社は次以降のディールで厚遇されなくなる)。
売り手のPEファンド的には、IPOして複数の株価ディスカウント要因(オーバーハングリスク、流動性リスク、コントロールディールに比べて株価が下がるリスクなど)を受け入れたくなく、本当はコントロールを付けてまとめてトレードセールしたいところですが、サイズが大きすぎて買い手がいないし(EV 3兆円超)、東芝という政治・経産省銘柄なのでまとめ売りも許されないのでしょう。
IPO中止が明日正式リリースされる場合、明日は条件決定日だった事から、ブックビルディングの結果、需要が厳しかった事が推察されます。
主幹事証券としてはセールス部門を動員したブックビルディングの後での中止は苦渋の決断ですし、ロードショーの結果の中止よりダメージは大きい。
スポンサーの売却タイミングという観点でも、シクリカルな大型IPOというディール特性を勘案すると、再びIPOをローンチする事の難易度は決して低くは無いと思われます。
一般論として、半導体は市況のボラティリティ激しく、上場できるときにしておくべきですし、今回はそれほど売出しもなく、売却している状況にさえしておけば、あとはタイミング見ればよいので、株価を下げてでも上場しておくべきではあります。
実際は関係者のコンセンサス形成になりますので、外部からはわかりません。
私はこういう時は、とにかくやっておくべき派でしたね。
何度も延期を繰り返した事例も、それで結局タイミング逃した事例も見てきました。
早いことは常にいいことです。
元々、当初の分離時より上場タイミングはNAND市況の低迷で延期されていた。8/27に上場承認、ただその後9月になってグローバルにHuaweiへの販売禁止(下記はSamsung・Hynixについてだが、もちろんキオクシアにも影響)。ロードショーのなかでそこへの懸念が高まり、という状態だろう。
このままIPOしてすぐ悪い業績、というよりは良いと思う。リスク自体は顕在化してるから投資家責任ではあるし、市況が本当に回復するかは分からない(ファンド期限含めてBainにも難しい判断)。ただ調達額・売却額も変わるわけで。シクリカルな大企業IPOの難しさだと思う。
一定、上場承認後に中止というのはある気がするが、ここ数年はその比率が増えている印象。ひふみとかもそうだった。
https://newspicks.com/news/5213624
※下記日経ビジネス記事へのコメントからの転記+追記。
https://newspicks.com/news/5257148
ほんまの株主還元は現金ばらまきじゃなくて、事業継続&拡大あってこそと改めて感じます。。。
まあ当然。典型的なNow or Never
売出し人とか、このIPOやっているメンバー知ってるけど、BSなDealお疲れ様です、私はこういうのをやりたくないから辞めたんですm(_ _)m