[ロンドン 25日 ロイター] - 英シンクタンクのZ/Yenグループと中国総合開発研究院(CDI)が25日発表した最新の「世界金融センター指数(GFCI)」でニューヨークが首位の座を維持した。

2位はロンドンで、前回4位だった上海が東京と入れ替わって3位となった。5位は香港、6位はシンガポールだった。

ランキングは金融業界で働く8549人へのアンケート調査を行い、政治の安定性、規制環境、熟練したスタッフの有無、生活の質、インフラ、資本の厚み、市場の流動性、文化的多様性などを評価した。

Z/Yenのエグゼクティブチェアマン、マイケル・マイネリ氏は発表文で「主要な金融センターへの信頼度が高まる一方で、他の地域では全般的に低下した」と指摘。貿易、政治の安定性、新型コロナウイルスの経済的影響を巡る不確実性により指数の振れが大きくなったと分析した。

また「新しい働き方により伝統的な金融センターの概念が試されている」とし、ロンドンは新型コロナにより経済的に大きな打撃を受けたが、英国南東部の金融サービスは非常に好調だったと指摘した。