[ジャクソンビル(米フロリダ州) 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、大統領選の激戦州であるフロリダ州とノースカロライナ州を訪れ、民主党候補のバイデン前副大統領の新型コロナウイルス対策への批判を強めた。

トランプ氏は、フロリダ州のジャクソンビルにある空港の屋外で行われた集会で、民主党の新型コロナ対策は経済を危険にさらすと批判。「バイデンの政策はフロリダを壊滅させるが、私の政策はウイルスを壊滅させる」と強調した。

これに先立ちトランプ氏はノースカロライナ州のシャーロットを訪れ、医療保険および処方薬に関する2つの大統領令に署名した。大統領選を前に大きな争点の1つである医療保険・薬価の問題で有権者にアピールする狙いがある。ただ、法律専門家は法的効力はほとんどないと指摘する。

フロリダ州とノースカロライナ州は、トランプ氏が再選を勝ち取るために重要な州。ロイター/イプソスの世論調査によると、両州でトランプ氏とバイデン氏の支持率はきっ抗している。

前回2016年の大統領選では、トランプ氏はフロリダ州で約1ポイント差で民主党のヒラリー・クリントン候補に勝利している。

バイデン氏も先週、ヒスパニック系有権者の支持を取り込むために同州を訪問している。