[25日 ロイター] - 米石油大手コノコフィリップス<COP.N>の幹部は24日、世界の石油需要は日量1億バレルまで回復し、さらに拡大していくとの見方を示した。

コノコの見通しは、「来年は少し不透明」としたものの、競合社の英BP<BP.L>とは対照的。BPは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は世界のエネルギー需要に長期的に影響を残すとみている。コノコのマクロン上級副社長が、金融会社レイモンド・ジェームズとの質疑応答で語った。

マクロン氏によると、2021年のコノコの設備投資は、当初計画された20年の66億ドルの水準を「いくらか下回る」という。

20年に石油業界で最も打撃を受けたのは米シェール業界で、生産者は石油価格が暴落した際、生産量と一部の設備を削減した。20年初めのシェールの生産量は日量約820万バレルだったが、22年までに700万バレル(訂正)となる公算が大きいという。

コノコは7基の掘削リグをシェール田で稼働させているが、石油価格が暴落した今年初め、水圧破砕(フラッキング)で採掘するチームは全て削減した。このうち2チームは、作業に復帰中という。

*英文の訂正により、第4段落の「22年には400万バレル減少」を「22年までに700万バレル」に訂正します。