[ワシントン 24日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のライス報道官は24日、中国などの経済指標が底堅い中、世界経済の見通しは3カ月前ほど暗くないものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い困難な状況に変わりはないという認識を示した。

定例会見で「最近の入手可能なデータから、世界経済の見通しは多少とはいえ6月24日の見通し発表時ほど暗くないかもしれない」と指摘。「世界経済の一部が峠を越し始めている」と述べた。

同時に「危機を脱したわけではなく、中国を除く途上国や新興国中心に見通しはなお極めて厳しい」とし、当該国の多くが内需の低迷や輸出需要の減退などに直面しているとした。

世界経済見通しの具体的な数字には触れなかった。IMFは10月13日に最新の見通しを公表する。6月時点では今年の世界経済見通しをマイナス4.9%と予想している。