2020/9/25

【3分解説】ゆうちょ銀行問題を理解する「3つのポイント」

片平 知宏
NewsPicks編集部 記者
ドコモ口座事件からゆうちょ銀行事件へ。
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」事件は、ゆうちょ銀行の情報セキュリティー問題に発展した。
ゆうちょ銀行の口座からドコモ口座など電子決済サービスへの不正送金が、約380件・約6000万円の被害が報告されていることが判明した。
ゆうちょ銀行の池田憲人(のりと)社長は9月24日、「お客様にご迷惑をおかけしたことを深くおわびする」と記者会見で謝罪した。
一連の不正送金問題で、ゆうちょ銀行が関連する被害は合計約1億5000万円に達した。
「安全性に対する組織全体のリスク感度が非常に鈍かったと思う。私を含めリスク感度が弱かった」(池田社長)というゆうちょ銀行。
次々と明らかになる不正送金は、いったい何が問題で利用者はどうすれば良いのか。
記者会見の内容も含め、NewsPicks編集部が経緯をコンパクトに解説する。
INDEX
☑️ゆうちょ銀行事件は3つある
☑️偽造書類で口座開設
☑️ロックされずに突破?
☑️被害どこまで拡大
☑️利用者ができることは2つ

ゆうちょ銀行事件は3つある

ゆうちょ銀行の不正送金問題と言っても、その中には3つの種類の事件がある。さまざまな関連ニュースが飛び込んでくるため、混乱してしまう原因となっている。
お金の流れと被害状況をグラフィックで整理してみよう。