[東京 24日 ロイター] - 日本ショッピングセンター(SC)協会が24日発表した8月のSC既存店売上高は前年比18.8%減と、7月の17.6%減からマイナス幅が拡大した。

観光客や帰省客の減少で夏休みの人の移動が停滞、全国各地のSCで来館者数が大幅に減少した。特に夏祭りや花火大会などの大規模イベントの中止により観光客が減った影響で、北海道、東北、中部、北陸、九州・沖縄では前年同月比20%を超える大幅なマイナスとなった。

テナントの売り上げは全ての地域で前月より悪化した一方、都心近郊のキーテナントでは、遠出を控えた近隣住民の利用により、食品スーパーがけん引して前月より改善した。

業種別では、インテリア、貴金属・時計、眼鏡などの高額品に動きが見られた。同協会では「観光や帰省に掛かる支出を買い物に充てたもの」としている。