ディズニーCEOが明かすビジネスの原則――映画以上にドラマチックな経営の舞台裏
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注目のコメント
ディズニーを大きく進化させた。
象徴的なピクサー買収は言うまでもないですが、テクノロジーを最大限に活用したことは、ディズニーでは画期的だと思います。
開発部門のウォルト・ディズニー・イマジニアリングでは、常に最先端の研究していましたが、一般向けサービスへの適用は消極的でした。
僕もインタラクティブやオンラインの新規事業を提案しましたが、なかなか受け入れてもらえませんでした。
当時のディズニーは、新しい技術の後押しはしないというポリシー。普及してから、コンテンツを提供するという、王者の戦略でした。
ボブ・アイガーの前のCEOマイケル・アイズナーとCOOフランク・ウェルズが立て直しを図り、ディズニー・アニメの第二黄金期でしたからね。
『リトル・マーメイド』『美女と野獣』などを公開し、勢いづいていたときです。
情熱が先走り、上司の承認をとらず本社に行き、フランクに提案しても、変わらずでした。優しい人で、ちゃんと話は聞いてくれましたが。
そんな、ディズニーを飛躍的に成長させた素晴らしいCEOですよね、ボブ・アイガーは。あの、スティーブ・ジョブズが共感したのもすごいです。雑用係からのし上がっていくストーリー、ピクサー買収にあたってのジョブスとの攻防、さわりだけでも面白そうで書籍を購入。
「経営者の仕事とは、詰まるところビジョンを掲げ、その実現のために人と話し、心を動かし、状況を切り開くことなのだ」この本は本当に面白かった。おすすめです。
アイガーには、2014年だったと思うが、Disney Acceleratorのデモデーでステージ上で話をするのをみたことがある。その後運営チームから聞いたのは、初日から丸一日かけてCEO自らスタートアップ全社と話を聞き、シナジーのありそうなDisneyグループの社長にどんどんと自らつないでいったということだった。「オープンイノベーションの鍵はトップのコミット」とはよく言うが、ここまでやるんだと感心した記憶がある。
本の中で紹介されるAppleのジョブズとの心の通ったやりとりのくだりも素晴らしいですよね。