[北京 24日 ロイター] - 米コンサルタント会社チャイナ・ベージュブック・インターナショナル(CBB)が24日公表した調査によると、中国では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復が沿岸地域や主要都市で進む一方、西部や中部ではかなり遅れている。

第3・四半期の中国企業の売上高・利益は全国的に前年同期比で大幅に減少したが、内陸部の多くの地域では生産や国内受注、販売価格が前期比でも落ち込んだという。

売上高は上海、浙江省、江蘇省で前期比41%伸びた一方、チベット、青海省、新疆自治区では10%減少した。

CBBのエコノミスト、デレク・シザーズ氏は「大企業や3大沿岸地域を拠点とする企業にとって景気回復は加速しているが、その他のほとんどの地域では回復ははるかに抑制されている」としている。

また調査によると、北京、上海、広東省周辺の富裕地域では資本市場にアクセスする企業の比率が非常に高く、信用状況にも地域間の差が顕著に表れた。