【及川卓也×山本康正】大企業とデジタル庁はどうあるべきか?
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Googleでの先輩、及川さんとの対談第2回です。DXとUCバークレー校のチェスブロウ特別教授のオープンイノベーションの関係や、CVC(企業のベンチャー投資)が如何に必須か。デジタル庁について話をさせて頂きました。
ポケモンGOで一躍有名になったナイアンティックの創設者、ジョンもUCバークレー出身ですが、衛星写真を手軽に見れるサービスであるキーホール(後のGoogle earth)が買収されなかったら今の形のナイアンティックは存在していなかったかもしれません。
必要なのは強烈なビジョンです。ジョンが買収後新たに社内ベンチャーとして始めたとき、何かに取り憑かれてるんじゃないかと思うほどビジョンがはっきりしていました。
デジタル庁の場合は最先端だけではなくて古いシステムも対応しないといけないので、なかなか難しいとは思いますが、民間出身の長官がありえるならば、最新のテクノロジーを使いこなす強いビジョンがある人にぜひやって欲しいです。>大企業も買収先から「連携してもらいたい」「買収されたい」と思われる企業にならなければいけない
という点、本当にそうですね。PwC Japanグループのデジタル最高顧問の水野が、2018年のPwCメガトレンドフォーラムで一緒に登壇した時に、以下のような面白い事を言っていました。
「エンジニアに『なんでエンジニアになったの?』と聞くと、『レバレッジ』と答える人が非常に多かった。彼らはプログラム通じて、世の中を変えたい、世の中に影響力を持ちたいわけです。私は、エンジニアが、ガンダムが好きなのは、たまたまではないと思う時があります。アムロはガンダムに乗りたいんです。自分だけでは非力だけど、プログラムを書くことで世界を変えられる。魅力的な大企業は、エンジニアにとってのガンダムであり、エンジニア専用の赤い流星なわけです。企業がグローバルにスケールの大きな社会的なビジョンを打ち立てる意味は、優秀な人材を惹きつける上で、極めて重要だと思います」
“企業がグローバルにスケールの大きな社会的なビジョンを打ち立てる意味は、優秀な人材を惹きつける上で、極めて重要”
冒頭の投げかけに対する一つの解だと思います。
参照(ガンダムの話は載っていませんが。笑)
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/prmagazine/value-navi201805/globalisation.html