G20貿易担当相 経済回復へ「すべての政策手段用いる」

G20貿易担当相 経済回復へ「すべての政策手段用いる」
G20=主要20か国の貿易を担当する閣僚によるテレビ会議が、22日夜開かれました。各国は、新型コロナウイルスで落ち込んだ世界経済の回復には貿易や投資が重要だとしてすべての政策手段を用いることで一致しました。
G20の貿易を担当する閣僚らによるテレビ会議は日本時間の22日夜8時ごろから開かれ、日本からは梶山経済産業大臣が出席しました。

会議では、新型コロナウイルスの感染の拡大防止と経済の両立などについて話し合われ、この中で梶山大臣は、「コロナの危機によって内向き志向が強まりかねない時だからこそG20の結束が必要だ」として、多国間の貿易体制の維持・強化を呼びかけました。

会議の終了後、G20は共同声明を発表し、この中で、「現在の危機的状況において貿易や投資は成長や雇用創出のための重要なエンジンであり、協調した行動を継続する」と表明し、新型コロナウイルスで落ち込んだ世界経済の回復のために「すべての利用可能な政策手段を用いる」としました。

また、ワクチンなどの医薬品の確保に向けて、「すべての国が購入可能な価格で出来るだけ速やかに確保するためには多角的な貿易体制が重要な役割を果たす」として、開かれた貿易の重要性を強調しました。

このほか、貿易紛争の解決を担うWTO=世界貿易機関の改革に向けた議論を支持することも盛り込まれました。