JR九州 大型商業施設が地元の反対運動にあわない理由 開業控えた宮崎の思い

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2020年秋に開業する「アミュプラザみやざき」(右)。左は宮崎駅=宮崎市錦町で2020年9月10日午後2時52分、上入来尚撮影
2020年秋に開業する「アミュプラザみやざき」(右)。左は宮崎駅=宮崎市錦町で2020年9月10日午後2時52分、上入来尚撮影

 JR九州が、九州の主要駅で大型商業施設「アミュプラザ」の展開を加速している。現在、5都市で営業し、2020年秋に宮崎市、21年春には熊本市にも開業する予定だ。大型商業施設の進出が地元商店街に打撃を与えてきた事例も多いが、アミュプラザの開業を目前に控えた宮崎市の商業関係者はどう受け止めているのか。取材すると、意外な現状が見えてきた。

郊外型商業施設には反対運動、中心部は地盤沈下

 宮崎駅と近隣で10~11月に開業する「アミュプラザみやざき」。商業面積は延べ約2万平方メートルで、服飾雑貨や飲食、映画館など九州初出店を含む約100店が出店する。東急ハンズや紀伊国屋書店など、宮崎県初出店の店舗も多い。

 宮崎市郊外で05年に開業した「イオン宮崎ショッピングセンター(SC、現イオンモール宮崎)」(商業面積約8万4000平方メートル)が進出する際は、地元商店街などが激しい反対運動を繰り広げた。実際、SCの開業後は商店街の店が閉店するなど影響は大きく、地元商工関係者は「イオンの独り勝ちで、市中心部は地盤沈下した」と嘆く。

 今回も、新たな競争相手の登場に懸念が広がっているのではないか。宮崎商工会議所の甲斐正文専務理事に聞くと、意外にも「中心市街地の求心力が高まる…

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