FRB、景気回復へあらゆる手段を駆使=パウエル議長
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FRBは政策金利のフォワードガイダンスを物価目標と具体的に関連付けた強力なものに修正したわけですが、これって日銀審議委員の片岡さんや原田さんが金融政策決定会合で以前から主張してきたことじゃん、という一部市場関係者の見方もあるようです。
結果的に、中銀がそこまで踏み込めていない日本が円高になっています。先週のFOMC後の記者会見でもそうでしたが、MSLPについては、「そこまでやるのか?」という疑問と、「利用額が少なく役に立っていない」という指摘という、正反対からの批判が並存していることが興味深く思います。
パウエル議長としては、折角導入した制度であり、もっと利用されるべきという立場でしょうし、記事が引用した講演原稿の通りにこれからむしろ活用が進む可能性はあります。
ただし、これから増えるニーズはよりクレジットリスクの高い借り手のニーズによるものへとシフトしていく可能性もあり、そうなるとパウエル議長が強調する「FRBが発揮しうるのはlending powerであり、spending powerではない」という主張も徐々に怪しくなってきます。