Playco、セコイアなどから100億円の大型調達。 日米ゲーム界のレジェンド集結
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注目のコメント
Epic vs Appleの戦いは派手なので注目されてますが、その本質はOSとアプリストアのアンバンドル化への道。
PlaycoはFacebook Messenger、LINE、Snapchat、Viber、Wechatといったメッセンジャープラットフォーム上で動くhtml5ゲームに特化したゲームデベロッパで、前身となるGameClosureは2011年設立です。
当時、html5でなんでもできるじゃんというムーブメントがあり多数のスタートアップが生まれました。Facebookのモバイルアプリも中身はhtml5でした。
しかしAppleやGoogleは賢かったのでWebがネイティブ同等に動くようになるような投資はしなかったし、webアプリをストアから締め出すことでストアに並ぶアプリの品質・ユーザの安全性・そして自社の利益を守りました。
html5ゲームエンジン企業として創業したGame Closureはまわりのhtml5企業が次々に消えていく中、約6年間ものあいだ地を這い続けました。
2017年、Facebookがメッセンジャー上で動作するhtml5プラットフォームを発表した際、とうとう来たチャンスに彼らは即座に飛び込み、圧倒的No.1タイトルEverwingを生み出しました。
誰も見向きもしなかったhtml5ゲームという荒野を生き抜いてきた彼らに競合はおらず、LINE、Snapchat、Viberなど大手プラットフォームと次々に提携、ポケモンやディズニーなど大型IPタイトルも獲得していきました。
今回のコアメンバーの特徴は、黎明期のプラットフォームでヒットを生み出し市場を創った経験者を集めていることです。Zyngaの超初期メンバーJustin、怪盗ロワイヤルを生んだ大塚さんなど、経験者を集めて再現しようという意思を感じます。
今回の100億調達は、上記のような長年の地を這う苦労の蓄積があってのものであって、決してパッと作った会社にバリューがついたわけではないのです。
ちなみに僕がなんでこんなに詳しいかというと、創業当時からCEOのMichaelと飲み友だちなのと、数年前からWFS(グリー)として資本業務提携していろいろゲームを共同開発したりしているからです。
MichaelもJustinも大塚さんも大好きな友人なので、応援してる!がんばってほしい!!!設立と同時に1,000億円の企業価値で100億円調達。通常ベンチャーの資金調達はプロダクト開発や顧客トラクションを積み重ねて、事業の成功確度の信用を積み上げて、企業価値を高め徐々に大きな金額の資金調達を重ねていく、というルールですが、完全にこのドリームチームはルール外。チームの信用力だけで、ここまでいけるとは。
GameClosure時代から支援/投資を行っていますが、今回Playco設立を発表しました。多くの方がコメントされているようにスタートアップ界の日米連携の新しいモデルになると確信しています。
ゲームを含め、様々なコンテンツの独自アプリ化が進んだ一方、実際に日々アクティブに利用されるアプリはiPhoneであれば1画面目のものが大半で、2画面目以降は殆ど使われないというデータもあります。マイケルが述べているように、多くのコンテンツが特定のアプリ(プラットフォーマーのアプリ等)上で実装される流れは今後も加速すると考えています。